IT革命が進行する21世紀において、薬物動態解析には「業務の効率化」「スピードアップ」 だけでなく「情報の共有化」が重要視されインターネットを利用した解析がその主 役を演じるものと考えられる。ディ・スリー研究所では、そのトレンドにあわせて独自の Webサイトを構築し、薬物動態解析の情報発信拠点として病院薬剤部、医薬品メーカ ー、臨床検査会社、委託研究会社などにおける、次世代を担う若手研究者向けの育成プログラ ムを開発し、セミナー形式で提供していきたいと考えております。 第一回セミナーでは、薬物動態学概論を学んだあとにパソコン端末を用いて解析演習を行います。参加 者は職場にあるデータを持ち込むことも可能なので、より実践に近い臨場感で薬物動態解析の 基本から応用を学習できるような工夫をこらして開催します。 データの加工には表計算ソフトは必須アイテムとなっています。数式など難しい計算を敬遠 されがちな研究者でも、その解析アレルギーを取り除くためには、親しみやすい解析ソフトを 慣用していく事が重要であると考えます。一方、計算を自動化しすぎると内容を把握しなく ても結果が出ることに伴う誤差判断も生じ得るため、出力データの解釈なども含めて講義します。 セミナー内容 1、薬物動態解析概論 臨床・非臨床フェーズにおける薬物動態解析の基礎と最近の発展について講義します。 2、薬物動態解析演習 臨床・非臨床とも薬物投与後の薬物の運命を理解するためには、血中濃度や尿中濃度を時間的 に捕える事が重要です。本演習では、その血中濃度時間データから、体内動態パラメータを算出 する数種の有用な薬物動態解析法およびパラメータ評価法を実践的に学びます。 ・モデル非依存的な解析: AUC、MRT、CLなどの薬物速度論的パラメータを算出します。 ・非線形最小二乗法によるモデル解析: コンパートメントモデルによる当てはめ計算を行います。 ・デコンボリューション法: 薬物吸収速度を非モデル的に算出します。 ・薬物動態シミュレーション: モデルパラメーターを用いて血中濃度推移を予測します。 3、同等性試験解析(クロスオーバー法) 生物学的同等性試験や食事の影響などは、薬物速度論的パラメータから、その差を検定します。FDAのガイドラインでは2剤2期のラテン方格法による分散分析を行い、90%信頼 区間を算出することを推奨しております。本セミナーでは、上記演習で算出した薬物速度論的パラメータからこれらの検定量を求めるます。 4、薬物治療モニタリングに用いるベイジアン解析 薬の薬効・毒性には個体差が存在します。そこには薬物動態の個体間変動が大きく関わっています。患者個別の薬物動態を評価する方法としては、ベイジア ン解析法が重要であります。ベイジアン解析は患者から1〜2点の少数の採血点のみから患者個別の動態パラメータを算出できるという現実的利便性から医療現場で急速に浸透してきました。 本セミナーでは、Web上で計算することができるベイジアン解析ソフトを用いてベイジアン解析法を実践します。 5、「WinNonlin Mixによるポピュレーション解析(PPK) 「WinNonlin Mixによるポピュレーション解析(PPK)の説明と実例を用いたデモンストレーションも同時に行います(担当:ベルキーサイエンス社)。 WinNonlin Mixは従来のNONMEMに比べて使用法が非常に簡単なPPK用解析ソフトであり、今後の臨床開発業務に重要な位置を占めるソフトですので,奮ってご参加ください。」 ▼薬物動態解析ページへ
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